山崎広太郎のブログ


by y-hirotaro

憲法論議を深めるために

 憲法論議がウヤムヤになっている。しっかりした日本であって欲しいと願う余りに、さも明治憲法に帰りたい風である。しかし、明治憲法より昭和憲法の方が歴史は長くなった。結局は大戦と敗北で終わった明治憲法よりも、70年の平和をもたらしている昭和の憲法の方が、国民にとっては有難いと言わざるを得ない。
 確かに、にわか普請の押し付け憲法であったかもしれない。しかし、全体主義的国家から一挙に民主主義国家へと衣替えする能力は、当時の日本にあったとは思えない。むしろ連合軍の提示した素案をいわゆる日本化したがために、民主主義の精神が徹底化しなかった憾みがある。そのために日本の民主主義制度はひ弱で主体性なく彷徨っている観が強い。そこのところから現憲法の議論をはじめるべきではないだろうか。
 民主主義とはすなわち国民主権である。国民がこの国の主人公である。国民にその自覚を迫る条文は何処にも見られない。むしろ国民主権の明確化を避けているきらいがあると考えるのは私だけであろうか。 国民主権の国民とは、国民一人一人であると思うが、どうもそうではないらしい。国民全体として主権を担っているという解釈に立っているようである。これでは力強い民主主義が育ちようがないであろう。民主主義の最大の利点は国民の主体的な力を引き出すことにあるのだが、その意識は残念ながら薄いと言わざるを得ない。
 国民主権をもう一度考えてみようと提案するものである。
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by y-hirotaro | 2013-07-31 08:40